熱帯魚のブリートは副業になる?噂の真相はいかに!

ビーシュリンプ
 
 
働き方改革で、副業が認められる会社も増えてきました。何か趣味を活かした副業をしたいと考えている人も多いことでしょう。また、度々「儲かる副業」として、「熱帯魚のブリート」が上げられます。10年ほど前はレットビーシュリンプのブリーとブームが起こりました。では、現在は熱帯魚のブリートは副業になるのでしょうか?今回は、熱帯魚をブリーとする方法やメリット、デメリットを紹介します。
 
 

熱帯魚のブリートは副業になるの?

 
はじめに、熱帯魚のブリートは本当に副業になるのかどうかを解説していきます。
 

種類を選べば副業になる

熱帯魚にはたくさんの種類があります。1匹100円もしないものから、1匹数千円~数万円のものまで千差万別です。1匹百円もしない売値の熱帯魚をブリートしてもたいした利益にならないのですが、1匹数千円~1万円前後の熱帯魚をたくさん繁殖させることができれば、利益を見込むことができます。熱帯魚は1回に数十個程度の卵を産み、水温が安定していれば1年中ブリート可能な種類もあります。つまり、高く売れる種類をブリートすることができれば、副業にすることも可能です。
 

プロのブリーターでなくても熱帯魚を卸すことはできる

熱帯魚を販売する店は、2つの方法で店に熱帯魚を仕入れます。1つは、自然界で生息している熱帯魚を捕まえて販売する業者から買う方法、もう1つはブリートされた熱帯魚を仕入れる方法です。現在は、自然界でしか繁殖できない熱帯魚と、ブリートでしか誕生しない熱帯魚の両方が存在します。また、熱帯魚のプロのブリーターは少ないので、多くの熱帯魚の販売店ではアマチュアのブリーターからも状態の良い熱帯魚を買い入れるのです。今は通販で熱帯魚を買うお店も増えていますから、全国どこにいても熱帯魚を売却することができるでしょう。
 

人気のある熱帯魚は高値がつきやすい

人気のある熱帯魚は高値がつきやすくなります。前述したように、10年ほど前には、赤い縞模様のエビ、レッドビーシュリンプが高値で取引されていて、儲かる副業としてその繁殖がテレビで特集されたこともありました。現在は、「変わりメダカ」と呼ばれる変色したメダカが高値取引されています。また、淡水のエイも根強い人気があります。人気のある熱帯魚をコンスタントに繁殖させることができれば、立派な副業になると言えるでしょう。
 
 

熱帯魚のブリートを副業とするメリットデメリット

メリットデメリット
 
この項では、熱帯魚のブリートを副業とするメリットとデメリットを紹介します。
 

趣味が副業になる

アクアリウムを趣味としているならば、熱帯魚の繁殖は一度はチャレンジしてみたいものです。また、比較的繁殖が容易な種類は、増えすぎて困ってしまったという経験がある人も多いことでしょう。熱帯魚の稚魚が一定価格でコンスタントに売ることができれば、趣味を仕事にすることができます。
 

本業との両立が容易

熱帯魚の繁殖は、一部の種類をのぞき、つきっきりで面倒を見てあげなければならないものではありません。ある程度環境を整えてあければ、後は熱帯魚が勝手に繁殖してくれます。ですから、1日に数回様子を見るだけで大丈夫なので、会社勤めをしながらの副業に適していると言えるでしょう。また、一度にたくさんの個体を増やすことができるので、一度軌道に乗せることができれば、より利益を出すことが容易になります。
 

熱帯魚を購入してすぐに繁殖できるわけではない

繁殖はとてもデリケートな行為です。環境が整っていなければ、メスとオスを一緒に水槽に入れていても繁殖しません。また、環境が整っていても、相性が悪ければ繁殖しません。熱帯魚が繁殖できるかどうかは、運と経験にかかっていると言えます。ですから、まったくの初心者がいきなり手を出しても成功しにくいでしょう。
 

高値で売却できる熱帯魚は繁殖が難しい

高値がつきやすい熱帯魚は、人気があることと、稀少であることが条件です。ベーシックカラーは安価でも、突然変異で珍しい色合いが出た物は高値で取引されることもあります。また、淡水エイのように繁殖が難しい種類もいます。
 

稀少な個体が出るかどうかは運任せ

高値がつきやすい稀少な個体が出るかどうかは、運任せなところもあります。稀少な個体どうしを掛け合わせてもベーシックカラーの個体しか誕生しないこともあります。また、人気があって高値がついている種類の場合、ブームが去ればあっという間に値下がりしてしまいます。ですから、せっかくコンスタントに繁殖できるようになっても安価でしか売れないというケースもあります。
 
 

熱帯魚をブリードするには初期費用がかかる

初期費用
 
熱帯魚を安定して繁殖させてコンスタントに熱帯魚を取り扱っているペットショップに卸せるようにするには、環境を整える必要があります。例えば、親が卵を食べてしまう種類だったり、繁殖するとき以外は自分以外の魚を攻撃してしまったり種類の場合は、親、幼魚、卵、メスとオスをすべて分離して飼育しなければなりません。少なくとも、2~3台の水槽が必要です。また、より状態の良い稚魚を生産するには、親も複数組必要になります。そのためには、数十匹の熱帯魚を飼育しておかなければなりません。水槽を維持する電気代や餌代などもかかります。これらの費用を差し引いて利益を出すようにするまでには、時間がかかることを承知しておきましょう。
 
 

まとめ

 
今回は、熱帯魚のブリートが副業になるかどうかを解説しました。結論を言うと、副業にすることは可能です。ただし、軌道に乗るまでには時間がかかり、高値がつくかどうか運任せなことも多いものです。ですから、「もうけよう」と思って始めるとうまくいかなかったときにがっかりしてしまいます。最初は趣味程度にはじめて、繁殖や稚魚の売買になれてきたら、思い切って人気がある種の繁殖に手を出してみたらいいでしょう。ある程度人脈ができれば、情報も手に入りやすくなり、これから人気が出そうな種類も分かってきます。