飼育をしていくと魅力が分かる。ネオンドワーフレインボーの飼育方法

ネオンドワーフレインボー
 
 
ネオンドワーフレインボーは、レインボーフィッシュの中では小型で初心者向けの魚といわれています。しかし、ネオンテトラなどの他のレインボーフィッシュにくらべるとややマイナーな存在です。でも、ネオンドワーフレインボーは飼育していくほどに魅力が高まる魚です。今回は、ネオンドワーフレインボーの飼育方法や注意点などを解説しましょう。
 
 

ネオンドワーフレインボーの特徴

 
はじめに、ネオンドワーフレインボーの特徴や飼育の難易度などを解説します。
 

ネオンドワーフレインボーはレインボーフィッシュの中では小型

ネオンドワーフレインボーは、トウゴロウイワシ目のメラノタニエア科に属する魚です。ここに属する魚の総称をレインボーフィッシュと呼びますが、10cm以上になる種類が大半の中、ネオンドワーフレインボーは、4~6cmくらいで成長が止まる小型の魚です。
 

赤と青のコントラストが美しい

ネオンドワーフレインボーは、身体がメタリックブルー、尾びれや背びれなどは赤色が強くでる美しい魚です。ペットショップなどではあまり色が出ていない個体もありますが、飼育しているうちに鮮やかに発色します。
 

早い水流の中でよく泳ぎ回る

ネオンドワーフレインボーは遊泳性が強い魚で、小さな身体にも関わらず盛んに泳ぎ回ります。群れで飼育すると美しい群泳を見ることができるでしょう。また、餌の好き嫌いがなく、何でもよく食べるので初心者向きの魚でもあります。
 
 

ネオンドワーフレインボーの飼育方法


 
この項では、ネオンドワーフレインボーの飼育方法や注意点、必要な道具などを紹介します。
 

ネオンドワーフレインボーの飼育に必要な道具

ネオンドワーフレインボーの飼育には 以下のような道具を揃えましょう。
水槽:ネオンドワーフレインボーは、よく動き回る魚なので、10匹程度の飼育でも、45cm~60cmサイズの水槽が必要です。
ジェックス 水槽 グラステリア」のように、クッションマットやフィルターなどが全部セットになったものを購入するのもいいでしょう。
 

 
フィルター・ヒーター・ライト:ネオンドワーフレインボーの好む水温は、20~26℃です。やや低めの温度を好み、高温に弱いのですが、冬は容易に水温が20℃以下になってしまう寒冷地は、必ずヒーターを設置しましょう。また、ライトは鮮やかな色を出すために必要です。
 
底砂:一般的なものでかまいません。ネオンドワーフレインボーはPh7.0前後の中性
の水を好みます。水質の変化にやや弱く、弱酸性、弱アルカリ性の水質ではあっという間に弱ってしまうこともあるので、サンゴなど水をアルカリ性に保つような底砂だけはさけましょう。
 
水草:ミクロソリウムプテロプスやアマゾンソードのように生い茂るタイプの水草は、隠れ家になりやすいのでネオンドワーフレインボーの水槽に適しています。特に、他の魚と混泳させたい場合は、隠れ家になるような水草を多めに入れてあげましょう。
 
餌:ネオンドワーフレインボーの餌は、「テトラプランクトン 小型熱帯魚の主食」のような人工餌や赤虫などなんでも食べます。泳ぎ回るので浮遊性の強い餌の方が食べやすいでしょう。ただし、それほど神経質になる必要はありません。
 

 

水替えはこまめに

ネオンドワーフレインボーは、早めできれいな水を好みます。また、ph7.0程度の水質を好み、酸性、アルカリ性、どちらに傾いても調子が悪くなり、最悪な場合は死んでしまいます。ですから、水替えはこまめに行ってください。また、はじめてネオンドワーフレインボーを迎え入れる場合は、一週間ほど前に水槽の起ち上げを行い、水合わせを慎重におこなうことが大切です。
 

夏の水温に注意する

ネオンドワーフレインボーは20~26℃とやや低い水温を好みます。そのため、夏に水温が30℃を超えてしまうとあっという間に弱って死んでしまうこともあるでしょう。日がよく当たる場所に水槽を置いている場合、夏は日よけをかけるなどして水温に気を配りましょう。
 

混泳させる際は慎重に行う

ネオンドワーフレインボーは、穏やかな性格の魚ですが、オスは縄張り争いをすることもあります。ですから、混泳ぎさせる場合は慎重に相手を選びましょう。グッピーなどの泳ぎが苦手な魚と一緒にすると、グッピーが傷ついてしまいます。できれば、水槽の底あたりにじっとしているような魚がおすすめです。この場合、餌がきちんと行き渡るよう、スポイドなどで調整してください。また、弱酸性、弱アルカリ性を好む魚との混泳は向いていません。
 
 

ネオンドワーフレインボーを繁殖させるさいの注意点


 
ネオンドワーフレインボーは、特別なことをしなくてもメスとオスを一緒にしておけば繁殖します。混泳させないほうが繁殖しやすいでしょう。卵は水草にうみつけられ、放っておくと食べられてしまいます。ですから、水草ごと別の水槽に移してください。卵は二週間程度でふかします。なお、一度に産卵する量は1匹につき20~30程度です。
 
 

稚魚の育て方


 
ネオンドワーフレインボーの稚魚は、最初はインフゾリアなどで育てます。その後、成長してきたらブラインシュリンプなどに切り替えてください。親と同じ大きさに育ったら、水槽を一緒にしても大丈夫です。増えすぎてしまった場合は、引取先を探しましょう。小型の魚ですが、運動量が多いのであまり大量に飼育することはできません。
 
 

まとめ

 
今回は、ネオンドワーフレインボーの特徴や育て方、注意点などを紹介しました。飼育がうまくいけばとても美しく発色し、愛着が出てきます。動きが速いので、見栄えがして群れで泳がせるとインテリアとしても最適です。水をこまめに替え、水温に注意して飼育しましょう。