小さな水槽でも飼育可能!
ラミレジィの飼育方法や注意点を解説

ラミレジィ
 
 
鮮やかで複雑な色合いが特徴で、「水中の宝石」という異名を持つラミレジイは、南米原産の熱帯魚です。ドワーフシクリッドの仲間です。気性が比較的穏やかで単体でも飼育ができるので、初心者向けの熱帯魚と言われています。飼ってみたいと思っている方も多いことでしょう。そこで今回は、ラミレジィの飼育方法や注意点などを詳しく解説します。ラミレジィを飼育したいと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
 
 

ラミレジィの特徴について

 
はじめに、ラミレジィの特徴や飼育の難易度について解説します。どのようなところが人気の秘密なのでしょうか?
 

ラミレジィは種類が豊富で美しい色が特徴

前述したように、ラミレジィは南米に生息しているドワーフシクリッドの仲間です。ドイツやオランダで品種改良されたジャーマンラミレジィやオランダミレジィ、東南アジアで盛んに養殖が行われているバルーンミレジィなど、たくさんの種類があります。多くの熱帯魚は2色くらいの色合いですが、ラミレジィは数色が混じり合った複雑な色合いをしています。形もさまざまで、見ていて飽きません。また、現在もたくさんの新種が生まれ続けているのも人気の秘密です。価格も1匹数百円~千円台とお手頃価格で、ペアや複数匹で購入ができます。
 

ラミレジィは小型で小さい水槽でも飼育できる。

ラミレジィは小型で、成長しても5cmほどにしかなりません。そのため、30cmサイズの水槽でも飼育できます。また、ラミレジィはドワーフシグリットの中でも温和な魚なので、ほかの魚との混泳も可能です。ただし、個体差があるので注意は必要です。
 

水質の調整が簡単で餌は何でもよく食べる

ラミレジィは、ph5.5?7.0あたりの弱酸性~中性の水質を好みます。これは水道水のphなので、面倒な水質調整などはほとんどいりません。水温も22℃~28℃を好むので、室内で飼育するならば、ヒーターがあれば安心です。餌も人工餌で大丈夫なので、丈夫で育てやすいでしょう。
 
 

ラミレジィの育て方と注意点

 
この項では、ラミレジィの飼育方法や初心者が注意すべき点、飼育に必要な道具などを紹介します。ぜひ、参考にしてください。
 

ラミレジィの飼育に必要な道具

水槽:30cmサイズでも飼育可能ですが、10匹以上飼いたい、ほかの魚と混泳させたい場合は、60cmサイズがおすすめです。「ジェックス グラステリアBZ600S」のように、クッションマットやフィルターなどが全部セットになったものを購入する方法もあります。「ジェックス サイレントフィット300」のように、30cm水槽にクッションマットやフィルターが付属しているセットもあるので、水槽を置く場所によって選びましょう。
 

 

 
フィルター・ヒーター・ライト:ラミレジィの好む水温は、22℃~28℃なので、水温調節にヒーターは欠かせません。また、フィルターは水質管理、ライトは発色を良くするために重要です。60cmサイズの水槽にするならば、フィルターも「ジェックス デュアルクリーンフリー 上部式フィルター」のように強力なものを選びましょう。

 
底砂:ソイルがおすすめです。水草や流木をたくさん用意して隠れ家を作ってあげることが重要なので、水草を植えやすい者を選びましょう。
 
水草:ミクロソリウム、クリプトコリネなどラミレジィが身体を隠せるようなサイズの水草がおすすめです。水草の管理が大変ならば、流木を多めにしましょう。
 
餌:ラミレジイ餌は、「テトラプランクトン 小型熱帯魚の主食」のような人工餌で大丈夫です。しかし、基本は肉食ですから、赤虫なども与えてあげましょう。発色が良くなります。

 

まずは水槽を立ち上げてからラミレジィを迎える

どの熱帯魚にもいえますが、まず水槽を立ち上げて3日ほどしたら、ラミレジィを迎えましょう。ペアでも、5匹程度の集団でも飼育できます。ラミレジィは、単体で販売されるより、ペアや3匹単位で売られることが多いので、その数で飼育をはじめるのがいいでしょう。なお、最初はラミレジィ単体で飼育をします。
 

水替えは週に1度

ラミレジィはきれいな水を好むので、最低でも週に1度、水槽の3分の1くらいの水を交換してください。30cmサイズの水槽の場合は、3匹以上飼育した場合、3日に1度くらいの水替えが必要になることもあります。
 

隠れ家を十分に用意する

ラミレジィは縄張り争いをしたりオス同士でケンカしたりすることもあります。隠れ家を十分用意してあげ、無駄な衝突が起こらないようにしましょう。そうすれば、ケンカも減ります。
 

混泳は個体の特性をよく見る

ラミレジィの混泳ぎは個体の特性を見てから判断します。同じ種類であってもほかの個体に攻撃をしかけるようなラミレジィは混泳に向きません。また、ラミレジィは繁殖期になると雄同士で争う性質があります。いきなり雄同士でケンカが始まったら、繁殖期を迎えたと思い、必要ならば隔離しましょう。混泳するならば、グッピーなど大人しい魚がおすすめです。
 
 

ラミレジィの繁殖は卵の孵化が大変


 
ラミレジィは、オスとメスをペアにしておくと自然と繁殖します。オープンポウナーという繁殖方式を取り、流木や水草の上に卵を産むため、発見は用意です。ただし、成魚が卵を食べてしまうので、卵を見つけたら隔離してあげないと孵化が難しいでしょう。親が卵の世話をする個体もありますが、基本的に別の水槽へ移してください。
 
 

ラミレジィの稚魚は豊富な水草の中で育てる


 
ラミレジィの稚魚は親と同じように豊富な水草を植えた水草で育てるといいでしょう。かなり小さいので、インソブリアを与えてください。少し大きくなったらブラインシュリンプなどを与えます。親と同じ大きさになったら水槽を一緒にしても大丈夫です。
 
 

まとめ

 
今回は、ラミレジィの飼育方法や注意点を紹介しました。ラミレジィはペアで飼っても集団で飼育しても美しい魚です。大人しいと言われていますが、気性の激しい個体もいますので、それだけは注意しましょう。混泳は慎重にしてください。場合によっては同種のオス同士でもケンカするので、隠れ家を十分に作ってあげることが大切です。なお、卵は一度に10~20個ほど生みます。繁殖がうまくいった場合は、引取先を確保しておくといいでしょう。