きれいな水草レイアウトの作り方|基本の型を解説

凹デザイン

きれいな水草レイアウトって、あこがれますよね。しかし、どうやってきれいなレイアウトを作ればいいかわからない、という方もいるのではないでしょうか。そこで、水草レイアウト構成の基本の型を紹介していこうと思います。基本の型さえわかれば、その型に沿って水草を配置すれば良いので、きれいな水草レイアウトを作成することができるようになります。

水草とは

水草とは、簡単に言うと、水中で生活する植物のことです。庭園の池や、熱帯魚飼育、アクアリウムとして観賞用によく使用されます。

水草レイアウトとは

水草レイアウトは、水草や流木、石、砂、魚などを使って、水槽の中に、風景を作ることです。昔は、熱帯魚が主役で、水草はその引き立て役にすぎない、と考えられてきました。しかし、現在では、水草の美しさを前面に出した、水草レイアウトに真剣に取り組む人が増えています。また、昔よりも、輸入できる水草の数も増え、多種多様な水草栽培を楽しむことができるようになりました。

関連記事 美しい水草水槽の飼育

きれいな水草レイアウトとは?

「きれいな水草レイアウトが何か?」の答えはないと思います。「きれいだな」と思う人が一人でもいれば、「きれいな水草レイアウト」になります。ただし、レイアウトには、基本の型があり、その基本の型に合わせて水草レイアウトを作成すると、多くの人に評価される水草レイアウトが作成できるようになります。

水草レイアウトの基本の型

水草レイアウトには3つの基本の型があります。本記事では、以下を紹介します。
・三角レイアウト
・凹レイアウト
・凸レイアウト
先に、内容を簡単に説明すると、一番多くて人気なのは「凹レイアウト」です。お手本が多いのでチャレンジしやすいです。一番簡単で、初心者におすすめなのが、「三角レイアウト」です。水草に慣れてきた人向けに「凸レイアウト」と言うものもあります。では、詳細を説明していきます。

三角レイアウトについて

これは、三角形のようなレイアウトのことです。以下の写真をご覧ください。

三角レイアウト

水草や流木などを、水槽の右か左に、すべて寄せて、もう一方の空間を大きく開ける構図です。水草と背景の境界線が三角形のように、斜めになっているようなイメージです。レイアウトの中で対角線を長く使うことができるので、ダイナミックな構図を作ることができます。3つの型の中で、一番きれいに見せるのが簡単なレイアウトなので、初心者におすすめです。

きれいな三角レイアウトを作るポイントは、高い部分と低い部分を極端にすることです。レイアウトの一番低い部分は、水槽の底砂ギリギリまで低くしましょう。逆に、レイアウトの一番高い部分は、水面ギリギリまで高くしましょう。このようにレイアウトを設計すると、きれいな三角レイアウトが完成します。

凹レイウトについて

これは、凹の字のようなレイアウトのことです。以下の写真をご覧ください。

凹デザイン

水槽の両端を盛り上げて、真ん中を開けさせるレイアウトです。これは、遠近法のイメージになっており、このレイアウトを使うと、水槽内に立体感や奥行き感を感じさせます。水槽によっては、奥行きの幅が少なく、立体感が出にくい水槽があると思います。スリムな水槽で立体感を出したい場合は、この凹デザインがおすすめです。また、真ん中の開いた空間に魚が集まりやすいので、生体の観察に適している構図でもあります。

凹レイアウトのポイントは2つあります。
・凹の真ん中のへこんでいる部分は、中心から少しずらすことです。完全に中央にすると、きれいなデザインを作ることが難しくなります。
・水草などの要素の盛り方は、左右でボリュームを変えると、メリハリが効きます。上記の画像でいうと、左側が少し多めに盛ってありますが、このイメージです。黄金比を意識して、6:4の比率にするのがおすすめです。

凹レイアウトは、最も多い構図になります。世界水草グランプリ(http://jp.iaplc.com/about/gp_works.html)の写真を見ると、半分くらいが、凹デザインです。手本がたくさんあるので、チャレンジしやすいと思います。

凸レイアウトについて

これは、凸の字のようなレイアウトのことです。以下の写真をご覧ください。

凸デザイン_編集
y***********************pさんによる写真ACからの写真

上記の写真を見て分かる通り、水槽の中央に水草などの要素を集中して盛るレイアウトです。真ん中あたりに、山を作成して、左右に空間を開けます。3つの構図の中で、最もバランスを取りにくい構図です。左右の空間のとり方次第で見え方が大きく違うので注意が必要です。ですので、レイアウトの形を決めるのに、流木や石、水草の選定が難しいです。さらに、水槽の維持管理でも、ろ過の回し方が難しいです。

あまり見ない、めずらしいレイアウトになります。凸レイアウトで管理が行き届いたきれいな水槽を見ると、こまめにきちんと管理している人であることがわかります。水草に慣れた中級者以上の人におすすめです。

まとめ

水草レイアウトの基本の型は、3つあり、それぞれ特徴があります。
・3つの中で一番きれいに見せやすく、初心者におすすめな、「三角レイアウト」
・魚などの生体の観察がしたい人や、奥行きを持たせたレイアウトを作りたい方におすすめな、「凹レイアウト」
・中級者以上の方で、美しいレイアウトを目指している人におすすめな、「凸レイアウト」
基本の型にこだわらずに、自分の個性を出すのもアリです。試行錯誤しながら、水草レイアウトを楽しんでくださいね。