食べられたはずのミナミヌマエビが…

 
 
餌用のミナミヌマエビを購入したときの話です。
私はダトニオという熱帯魚を飼育しており、
その餌としてミナミヌマエビを与えることもあります。
ミナミヌマエビは淡水のエビで、水槽の掃除などもしてくれるよい生き物です。
水槽に捕食者がいなければ観賞用として飼育しても楽しめます。
 
しかし、当時ミナミヌマエビを大量に購入したときはあくまで餌用でした。
ダトニオに人工飼料と生き餌をバランスよく与えたいと思い、
ミナミヌマエビを用意したのです。
ダトニオは餌をたくさん食べるので、
水槽にミナミヌマエビを投入した日の夕方ごろには一匹もいなくなっていました。
 
ダトニオの水槽には上部フィルターと、
サブとして外部フィルターを設置しています。
やはり肉食魚を飼育していると水槽が汚れがちなので、
魚のためにも水は綺麗に保ちたいものです。
フィルターに入れるろ材には様々な種類があり、各種フィルターに入れていました。
肉食魚を飼育しているとろ材は汚れやすいものですが、
あまりに頻繁にフィルター掃除をしてしまうと水槽内のバクテリアが減ってしまうので、
程々にしています。
そういう側面もあって、上部フィルターは掃除しても、
サブとして取り付けている外部フィルターはあまり掃除していませんでした。
 
ある日、流石に外部フィルターも掃除しなくてはと、
久しぶりに外部フィルターの中を開きました。
すると、中に蠢くものが。
中が黒いので始めはうごめくものの正体がわからず、
謎の生物が繁殖してしまったのかと思いました。
しかし、掃除をするために外部フィルターを取り出したので、
掃除しないわけにはいきません。
とりあえず小さな魚網を用意して、中をすくってみました。
するとなんと、
外部フィルターに潜む謎の生物は大量に繁殖したミナミヌマエビだったのです。
 
まさか、全部食べられたはずのミナミヌマエビがフィルター内部で繁殖しているとは思わず、
正直気持ち悪かったことを覚えています。
全部餌になりましたが。
もしかしたら、あなたのフィルターにもミナミヌマエビが潜んでいるかもしれません…。