消えたグッピーはどこに!?命がけの「かくれんぼ」

 
 
水槽にいる熱帯魚にとって隠れられる場所はどこでしょうか。
もし水草や置き物があればその中に隠れる事もできますね。
しかし、それ以外の場所に隠れてしまう事もあるものです。
 
新しく水槽を立ち上げるため、グッピーやネオンテトラ合計20匹を購入した時の話です。
いつものようにカルキ抜きを済ませた水を12Lくらい水槽に入れ、
底砂やろ過装置やヒーターも準備万端になりました。
あとは水温や水質をチェックして試しにアカヒレを3匹を泳がせます。
ここまでは何の問題もありません。
元気に泳ぐアカヒレ達。
いよいよ主役の熱帯魚たちを狭い仮置き水槽から解き放つだけです。
 
そして翌日、
新しく立ち上げた水槽にグッピーとネオンテトラ20匹が引っ越し完了しました。
悠々と泳いでくれて満足し、しばらく放置していました。
「さて、お食事の時間だ」とエサやりのために水槽へ戻ってくると、どうでしょう。
赤くてきれいなグッピー1匹がどこにも見当たりません。
水槽内に水草はなく、水草の置き物はまだ3つしか配置していないので、
背面に張ったバックスクリーンも透けて見えているのに。
エサを待てずの共食いが始まったのです(嘘)。
 
不思議に思って横から見ると、そこには赤い体のグッピーがいました。
そうです、ろ過装置とガラス面の間に挟まっていたのです。
苦しそうにしていたので、早く解放してあげようと、すぐにろ過装置をずらしました。
その様子は「こんな所に変な隙間を作るんじゃない(怒)」とグッピーが話しかけてくるようで、
慌てて抜け出していきました。
 
アカヒレやネオンテトラは通り抜けられて、
グッピーだと一度そこに入ると出られなくなる状態でした。
飼育者の観察不足を除けば、
こうなった原因は吸盤の厚みが均一ではなかった(吸盤が異なる種類だった)事です。
これがろ過装置とガラス面の隙間を広い部分と狭い部分を作り出していました。
 
このように、思わぬ場所で熱帯魚を挟めていた経験がある人もいると思います。
特に、グッピーは繁殖しやすいので体の大きさに注意したレイアウトや装置の配置が
必要になる事を体感した話でした。