水槽の掃除屋コリドラスがその職を失うまで!

 
 
「一番好きな熱帯魚は?」
はい、コリドラスが一番好きですね。特にアルビノの白い種類でショートノーズ。
初めて見たのは小学生の頃です。
母親が買ってきた熱帯魚たちの中でひと際目立っていました。
 
コリドラスちゃんと言えば「水槽の掃除屋」という職業が挙げられますね。
水槽の底でちょこちょこと動き回りながら落ちている物を拾って食べる。
たまに水面に向かって強力なジャンプを見せたりもする、
とても愛らしいナマズの仲間です。
 
ある日、水槽のソイルを砂タイプに入れ替えした時です。
「水をきれいにする」なんて謳われている砂を試したくて、
黒くて少し粒の大きいものを水槽に敷いた訳です。
するとどうでしょうか。
5匹のコリドラス達がはしゃいで底面を泳ぎ始めました。
 
しかしよく見ると、底のエサをまったく食べる事が出来ていません。
実は、砂の粒が大きくなった事で、エサがその隙間に落ちていき、口が届かないのです。
5匹は一生懸命に探ろうとちょこちょこと動いていましたが無駄でした。
 
その砂とコリドラスの相性が良くなく、
まさに「職」と「食」を同時に失ってしまったのです。
仕方ないので、別の水槽にコリドラスを移し替える事にしました。
 
ちなみに掃除屋なんて言いますが、彼らをよく観察するとエサしか食べていませんよね。
エサは「もしゃもしゃ」と食べるし、フンとかは「ペッ」と吐き出しているので、
ただの残飯処理係です。
いいえ、エサとフンを分別している動作を見れば、
やはり掃除屋に見えてきますね。