水換えの基本 – 60cm水槽

 

60㎝水槽の換水について

 
今回は60㎝水槽の換水、それから、掃除の方法、ろ過器のフィルターマットを洗う際の注意点等を説明していきます。

前回の20㎝水槽の換水の時に使った手動ポンプはいろいろな水槽の換水に使えますので、わざわざ水槽ごとに買い揃える必要はありません。

つないでバケツへ

 

換水について

 
換水の前に、必ずろ過器とヒーターのコンセントを抜いて止めるようにします。
特にヒーターは空焚きとなり、非常に高温になる場合があり大変危険ですので確実にコンセントを抜いてください。

排水は直に排水溝へ流しても良いのですが、その排水の水をバケツ一杯は確保しておいてください。
その水でフィルターを濯きます。

今回のこの水槽にはグッピーの稚魚がいますので、排水ポンプに吸い込まれてしまう危険があります。
そこで、ネットをポンプの吸い込み口にかぶせて、吸い込まないようにします。

ネット

 

ガラス面の掃除方法

 
水を抜きながらガラス面の汚れを取ります。
いろいろ掃除道具は売っていますが、メラミンスポンジが一番よく汚れが落ちます。

メラミン

三分の二ほど水が抜けたら排水を止めます。
ポリタンク一回分が三分の二程度になるのでちょうどよいでしょう。

今度はろ過器に敷いてあるマットの内、一番上のマットだけを濯いで洗います。

上のフィルター
濯ぐ

 

フィルターの掃除方法

 
このフィルターをわざわざ排水した水で濯ぐのには訳があり、塩素の入った水道水で洗ってしまうとせっかくフィルターに増えたろ過バクテリアを殺してしまうので、必ず水槽の排水した水で濯ぐようにします。

カルキ抜きをした水、または浄水器を通した水をポリタンクに汲んでおきます。
また、汲んでおいておかないと、水道の水はとても冷たいので魚に良くありません。
部屋の常温でもよいのである程度温めておきます。
浄水器を使う場合は26度を目安に温度を調整してください。

浄水水

今回も砂利を敷いていないので、ポリタンクから直接注いでも良いですが、砂利を敷いている場合は直接勢いよく注ぐと砂利が舞い上がり、濁りの元となります。
ですので、いったんバケツに汲んで、水面に手を添えてそこに水を落とすようにします。

手を当てる

 

元通りにセットする

 
後は元通りにセットして、ヒーター、ろ過器、照明が稼働していることを確認して終了です。
ろ過器とヒーターが稼働していることを必ず確認します。

稼働確認

 

飼いやすい魚の紹介

 
ネオンテトラやグローライトテトラのほかにも、熱帯魚飼育を始めるにあたって飼いやすい魚をいくつか紹介します。

 

ラミーノーズテトラについて

 

最大でも6㎝ほどの小型な魚です。
鼻が赤いのが特徴です。
ネオンテトラなどの性格が荒くない魚との混泳にも向いています。
餌は普通のフレーク状のもので問題ありません。
飼育水の水質はネオンテトラなどと同様、弱酸性を好みます。
この魚は比較的長寿で、5年以上飼育可能で、なかには10年以上という個体も報告されています。

 

レッドファントムテトラについて

 

オレンジが美しいカラシンの一種です。
多少同種での小競り合いはありますが、温和でネオンテトラなどとの混泳に向いています。
体調は4㎝ほどです。
寿命は比較的長く、4~5年は飼育可能です。
こちらは数匹飼って、群れで泳ぐ姿を楽しむのに向いています。

 

カージナルテトラについて

 

最大4㎝の小型魚です。
当初はその外見からネオンテトラの亜種または変種と考えられていましたが、今では別種として区別されています。
性格は温和で、他の魚とトラブルを起こすことは稀です。
特徴はネオンテトラよりも赤い部分が広く、全体的にネオンテトラよりもやや体が大きいです。
飼い方もネオンテトラと同じで良いので、混泳させるのに適しています。

 

ゼブラダニオについて

 

こちらはネオンテトラに比べて1㎝ほど大きい状態で売られていることが多いです。
ネオンテトラよりも少し大きめの魚にチャレンジしたい場合にお勧めです。
大変丈夫で、さらにネオンテトラよりも活発なので、より泳ぎが得意な魚を入れたい場合に向いています。
性格は温和で、餌も何でもよく食べ、繁殖も容易です。
ネオンテトラとは違って、こちらはコイ科の魚です。

 

ハチェットフィッシュについて

 

ハチェット

こちらはまた変わった魚ですが、体も4㎝くらいで、性格も荒くなく、ネオンテトラなどと混泳させることも可能です。
生態が変わっていて、主に水面付近を泳ぎます。
空中の虫などをジャンプしてとらえる性質があり、飼育する際はその飛び跳ねに注意する必要があります。
鑑賞にかんしては、どうしても寂しくなる水面近くを飾る魚として、最も適しています。
飼い方もネオンテトラと同じで良いので、入門魚としてお勧めです。
 
最後までお読みいただき、ありがとうございます。