小学生時代にお祭りで掬ってきた金魚が気が付いたら20センチを超えていた件

 
 
小学生の時に、お祭り屋台の金魚すくいでおじさんから一匹金魚を貰ってきました。アクアリウムショップで品種を聞いたわけではないので詳しくはわかりませんが見た感じはおそらく和金です。金魚袋の透明なビニールの中、子どもだった私の手のひらの半分くらいの大きさのオレンジのキラキラが動く様子を未だによく覚えています。
 
魚の飼育は初めてだった我が家には飼育用の機材がなく、その日は金魚袋の水ごとかき氷用のガラスボウルに翌日にすぐに水槽とポンプとカルキ抜きを買いに行きました。最初3日くらいは水面に顔を出して息苦しそうに口をパクパクさせていましたが、その後は元気になって小型の水槽の中をひろびろと泳ぎ回っていました。
 
エサやりや水槽の洗浄は母の役割だったので、私は廊下にあるプラケースへ学校の行き帰りに毎日話しかける程度で金魚を眺め、中学生になり高校生になる度ふとした時に「この子も長生きねえ、」と母と話していました。違和感を覚えたのは大学生になった時でした。大学の先輩とアートアクアリウム店の出目金を見に行った時に金魚ってこんなに小さい魚だっけ?5㎝もないじゃん、と思いなんとなくもやもやしながら家に帰りました。帰宅してプラケースの中にそろそろ全長が収まりきらなくなりそうになっている自分の家の子を見た感想は「水槽が縮んでるのでは…?」でした。毎日見ていたゆえ成長に気付きませんでしたが、じわじわ育っていたようです。きれいに横向きになってくれるのを待って裁縫用のメジャーを水槽越しに当ててみたところ、なんと24cmに…
「こんなのもう鯉じゃん!!」と一人で廊下で叫んでいましたが、友人や母に聞いたところお祭り屋台の金魚は品種的に強く、10年以上生きたり、スーパーで売っている魚より大きくなるのは珍しくない事例だそうです。金魚がこんなに育つとは知りませんでした。今は出来るだけ長生きしてほしいなと思っています。