ベタの飼育環境を悩みに悩んだ結果…

 
 
ある日ショップに立ち寄ると、そこには深いワインレッドの熱帯魚が一匹。
大きなヒレで優雅に泳ぐその姿に見惚れてしまったのがべタを知ったきっかけでした。
 
購入を決意し飼育の下調べ。
ベタは気性が荒いため混泳させるとたちまち攻撃的になるので、
別の水槽を準備する必要があります。
また酸素が少ない環境に強いため水の流れがないような金魚鉢スタイルが一般的です。
小さな瓶に入って販売されていますが、
それは水質管理が行き届いているため問題がないのであって、
実際には1L以上のサイズでの飼育がオススメされています。
 
準備を始めてからというもの、ガラスのビンや鉢を並べてはどの容器にしようか、
砂は、水草は、レイアウトはと悩みに悩み、
終いには押入れからアンティークなクッキージャーまで引っ張り出す始末。
私の優柔不断な性格が災い、
あれやこれやと考え過ぎて日数が経ってしまったのです。
 
迎え入れる準備が完了していざショップへ。
しかしその日は新しく並ぶベタ達を見て「この子だ!」と思える個体がおらずに購入を見送りました。
それからはいつか一目惚れする一匹に出会うだろうと訪れる度にチェックするのですが、
残念ながら縁に恵まれず。
そうこうしているうちに熱が冷めてしまい飼育は叶わず終い。
なぜあの日に衝動買いをしなかったのだろうと後悔が残ります。
 
今思うと初めの一匹がずっと頭から離れなかったのでしょう。出会いは一期一会。選りすぐりのお気に入り達を長く大切に飼育したいものです。