ドワーフグラミーの人懐っこさ

 
 
ドワーフグラミーを飼育したことがありますか。
ベタなどと同じ、口から空気呼吸をするラビリンスフィッシュの仲間で、
昔からとても人気がある、小さくてかわいい熱帯魚です。
グラミー独特の、触覚のようによく動く腹ビレを動かしながら、
水底の様子を伺ったり、仲間たちとコミュニケーションを取ったりします。
その様子が、まるで子供たちがじゃれあって遊んでいるように見えて、
とてもほのぼのとしており、ずっと見ていても飽きません。
なんだか魚らしくない、独特な魅力を持った魚なんです。
 
以前に、小さめな水槽にたっぷりと水草を植え込んで、
思い切って濾過装置も付けずに、植物と微生物だけの自然の濾過に任せ、
ドワーフグラミーを数匹と、掃除屋のオトシンクルスと、
イシマキ貝だけを入れた水槽を長年維持していました。
濾過装置が無いので水の流れも無く、泳ぐのが苦手なドワーフグラミーも、
ゆったりと落ち着いて過ごしているように見えました。
そんなのんびりとした環境では、ただでさえかわいいドワーフグラミーが、
よりリラックスしたような表情やしぐさを見せるようになり、
ペットのように人懐っこい動きをするようになりました。
例えば、毎日の餌の時間に水槽のガラスに指をかざすと、
まるで握手をするように、ガラスの向こうから腹ビレの手をのばしてくれます。
本当に意思疎通が出来ているような気がしました。
 
グラミーの仲間は、他の魚とは違う独特な特徴を持ち、
それだけでなく、とても愛嬌のある動きやしぐさで飼い主を癒してくれる、
とても魅力的な魚です。さらにドワーフグラミー以外にも、
もう一回り小型でかわいい動きのゴールデンハニードワーフグラミーや、
やや大きくなる種類のマーブルグラミーなどがいます。
是非一度、グラミーを飼育してみてはいかがでしょうか。