グッピーの病気 – 針病・水カビ病

グッピーがかかりやすい病気の一つに、針病があります。
今回は、その針病についてご説明いたします。

 

針病について

 
はり
はり

 

針病の症状

 
この針病という病気は、グッピーが特にかかりやすい病気となっています。
症状としては、尾ヒレが針のように細く畳まれた状態になることです。
稚魚の尾ビレが針のようにとがって見えるので、針病と呼ばれます。
また、泳ぐときに頭を振るような仕草をします。

針病に特徴的なの、グッピーの稚魚だけが主に発症するということです。
この病気に感染して発症しない稚魚は少なく、発症率はとっても高いです。
また、生き残る稚魚も少なく、全滅するということも多々あります。
稚魚ですので、回復が難しい病気でもあります。

この針病の原因は未だ不明で、水質の急な悪化、水質の急な変化、餌などからの栄養不足、多くの代を重ねる等交配による弱体化などが原因とさています。
初期の場合は、塩水浴による治療が可能とされますが、手遅れになる場合が多いです。

確実な治療法や、治療薬もなく、グッピー飼育においては大変怖い病気です。
できることといえば、他の病気と同じように塩水浴や薬浴するしか方法はありません。

 

針病の治療方法

 
その治療の方法は、まず、水を全部、もしくはそれに近いくらい、大量に換水します。
そして、ろ過器のパイプやフィルターなどの目詰まりも取り除きます。
次に、塩を投入します。
塩分の濃度としては、1~1.5重量%です。(50?に対して塩を500g投入します。)

塩に弱い魚や水草があって塩を投入できない場合は、治療薬の使用を考えます。

基本的には、絶食します。
そして、快方に向かっていることがリ分かるまで、絶食は継続します。
やがて快方に向かったと思われたら少量のい餌をあげます。

 

水カビ病について

 
次は、水カビ病という病気についてご説明します。

みずかび

 

水カビ病の原因・病状

 
水カビ病は、ケガや病気によってできた、傷からの感染や、他の病気からの発症が多い病気です。
症状としては、魚の体表やヒレに、白い綿のようなものが付着します。

原因としては、輸送によってできる傷や、網によってできる傷が原因です。
発症の原因となるのは水カビ病の菌で、常在菌として普通に水槽内に存在します。

また、水温が低下している場合にも発症します。

もうひとつの原因として、カビがついている食べ残しの餌があるのですが、この残った餌も必ず取り除いてください。

この水カビが着く場所は、ケガや傷があったり、尾ぐされ病や穴あき病のある場所が多いようです。
ある病気が発生してからこの水カビが、その幹部に着くのです。

病状が進行すると、その周辺がが、赤く受血しているようになります。
また、その水カビがついている患部が、拡大していくこももあります。

 

水カビ病の治療法

 
治療方法は、治療薬として「アグテン」や「ニューグリーンF」「グリーンFリキッド」等を用います。
水中の水カビを駆除するためです。
他は、水カビをピンセットなどで直接取り除き、あとは薬浴をさせることも有効です。



薬浴の治療法は、飼育水の半分程度の換水をし、薬品を投薬します。
そして、ピンセット等で、魚から直接に水カビを取り除きます。
さらに、治療薬を直接患部に、直接塗ることも効果的です。

直接塗る薬はさらに、メチレンブルーも使用できます。
さら、早い回復のために食塩を、水10リットル当り30g~50g入れます

また、他の病気と同時に病気を発症している場合もあります。
例えば、水カビと尾ぐされ病が同時に発症しているときです。

この場合はまず、「グリーンFゴールド」を投薬し、尾ぐされ病の対応処置をします。
そして、その数時間後に、「ニューグリーンF」または、「グリーンFリキッド」を投薬します。

ただし、これらの治療薬に弱い魚やもいますので、水槽に他に混泳させている魚がいる場合は注意をし、薬に弱い魚がいる場合は水槽に直接投与せず、治療水槽を用意し薬浴させる方が良いでしょう。
また、水草が入っている水槽にも使用することができません。

傷のあるグッピーは、この病気になりやすいので、その予防策に、薄めのメチレンブルー浴などを小ケースで行うことも良いでしょう。
 
最後までお読みいただき、ありがとうございます。