今回は20㎝水槽の水換えについて説明します。
20cm水槽の水換えについて
その前にこの20㎝水槽はさまざまな用途に使えるということを説明させていただきます。
20cm水槽の用途について
熱帯魚の飼育に慣れてきましたら、この20㎝水槽を1つか2つほど用意し、2本なら片方はそのままさらに熱帯魚の飼育にチャレンジし、もう一本は例えば産卵のために、稚魚の育成のために、又は病気になり弱った魚の治療用の水槽として用意するとと大変便利です。
ヒーターが必須の熱帯魚に限らず、例えば金魚やメダカといった温水の淡水魚に適しています。
この大きさですと、普通の魚の形をした金魚にはすぐに大きくなるので泳がせるには狭いですが、例えば流金のようにあまり泳がない中くらいの金魚1~2匹ほど飼うのも良いと思います。
メダカには最適です。
特にこの20㎝水槽は淡水魚飼育セットとして、水槽の中に沈めてエアーポンプで動かすろ過器とカルキ抜きのセットと販売されているのでとても手軽です。
あとはヒーターを買い足すだけで小型の熱帯魚が飼育可能です。
また、省スペースな照明をつけてあげれば、水草も育てることが可能です。
適した魚としては小型か、中型でも泳ぎがゆっくりした魚や、狭い環境でも耐えられる魚が良いです。
換水の方法
では換水の方法です。
手動のポンプを使います。
ポンプの排水先の口が短い場合もあるので普通のホースをつないで延長します。
バケツへ排水しても良いですし、その先を排水溝に入れ、後はポンプを握るだけです。
今回この水槽には中型の金魚がいますが、その大きさからはポンプに吸い込まれることはないと思うのですが、もし心配な場合は、前回お伝えしましたとおり、魚すくい用のネットでカバーすれば安全です。
どうしても水がこぼれますので、水槽とバケツの周りにはタオルを必ず敷きましょう。
20㎝水槽はあまり大きくないので置き場所にはあまり困らないのですが、そのことが反対に、電化製品の近くにも置けてしまうということもあるので、電化製品にかかったりしないよう注意をしましょう。
20㎝水槽とセットになっているようなエアーリフト式のろ過器でもよいですが、このように壁掛け式のろ過器も使用できます。
ろ過の能力としてはモーターを使っている壁掛け式の方が能力は高いように思います。
能力が高いということは、多く魚を飼育できることと直結しています。
もちろん併用すればなお良いですが、水槽に入れるタイプのろ過器では、多少水槽が狭くなることは否めません。
今回は砂利を敷いた水槽ですので、バケツに汲んだ水をそのまま勢いよく注いでしまっては、砂利が巻き上がり、水が濁ってしまいます。
ですので、このように水面に手をかざし、そこに水を落とすようにすると砂利を巻き上げる心配なく注ぐことができます。
水を入れた後はこのように多少は濁ります。
しかし心配はありません。
またろ過器やヒーターを稼働させてしばらく時間をおけば綺麗になります。
掃除するときに、水槽のフチを布等で拭くことをお勧めします。
この箇所には、餌などが付着します。
そしてその餌が水分を含み、腐ってくっついていることがあります。
それが水槽に落ちてしまうことは避けたほうが良いからです。
特に四隅は汚れが溜まりやすいので、確認しましょう。
今回の20㎝水槽には砂利を敷いています。
何故かというと、金魚を飼育しているのですが、この金魚というのはよく金魚の糞という言葉もあるように金魚は糞がとても多い魚に思えます。
壁掛け式のろ過器では、底に落ちる糞を吸い取るくらいの能力は望めませんので、砂利を敷き、その砂利に定着するバクテリアに糞を分解してもらおうという狙いがあります。
このように、砂利に関しては臨機応変に対応することが望ましいと思います。
そして、金魚は熱帯魚違い、硬水で弱アルカリ性の水質を好みますので好都合です。
さらに、金魚だから熱帯魚と違いヒーターは要らないと思うでしょうが、ヒーターを入れてあげるのも良いと思います。
金魚用のヒーターとして、熱帯魚の26度よりも低めの20度設定のヒーターもあります。
魚は水温が下がると活動量がさがり、結果餌を食べる量も減りますが、やはり熱帯魚と同じ水温26度のヒーターを入れて、暖かい環境で飼ってあげるのも良いと思います。
暑すぎないか?と思うかもしれませんが、日本の外気温は夏には30度を超えます。
過ごしやすい春や秋の温度で飼ってあげることは何も問題ないのです。
金魚も熱帯魚も違う水質を好む魚を扱うことで、水質について意識することもできますので、初めて熱帯魚を飼う人が、これから様々な熱帯魚を飼育していくなかで適した水質は何かを考えるきっかけになりえます。
水質を考えることは実はとても楽しいものです。
それもまた熱帯魚を飼うことの楽しさだと言えます。
つまり、適した水質でベストコンディションの美しい熱帯魚を見ることは非常に楽しいものです。
水質を整えるというのは、なにも頻繁な換水をするように労力がかかるものと違い、一種の仕組みづくりですから、一度できて安定してしさえすればこちらのものです。
では次回は60㎝水槽の換水について説明したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。