オカヤドカリの飼育初心者のあなたに‼これを読めば大丈夫

ヤドカリ
 
 
オカヤドカリを飼育し始めて不安なことはありませんか?この記事では、基本的な飼育方法から、私が実体験で困ったことをもとに注意点を書いていきます。読み終わるころには、不安が解消されて安心して、オカヤドカリを育てられます。
 
 

1.基本【知識編】

 
オカヤドカリは陸に生息している種類のヤドカリです。主に沖縄や小笠原諸島に生息しています。天然記念物に指定されていますが、ペットショップで購入できるのは指定業者のみ捕獲を許されているからです。限られたペットショップでしか購入できないので、増やしたいなと思ったら予め電話で確認するのがお勧めです。
 
お値段はオカヤドカリのサイズによって300円から1000円程の値段にもなります。個人的におすすめはMサイズから飼育し始めるのが少し楽だと思います。なぜなら、小さいヤドカリは脱皮回数が多いからです。ヤドカリは脱皮をして成長していくので、小さいヤドカリは脱皮数が多く、大きくなるにつれて脱皮回数が減っていきます。
 
 

2.基本【必要な道具編】

 
必要な道具は、ヤドカリを購入した際に揃えたと思います。選び方についても記載していきますので、見比べてみてください。
 

水槽+蓋


 
水槽の内側の四隅がゴム製じゃないものを選びましょう。その理由は、ヤドカリは登るのが得意なので、ゴムに爪をひっかけて登ってしまいます。蓋も同様に脱走防止のためです。上に置くだけの蓋も販売していますし、DIYで作ることも可能です。
 


 
は細かいものから粗めの物。種類が多いですがおすすめは少し粗めのものです。
洗いやすく、ヤドカリは脱皮をする際に潜れる粗さが適しています。
 

水飲み場+霧吹き


 
水飲み場はヤドカリにとって一番大切です。なぜなら、ヤドカリはエラ呼吸をしているので水分が不足すると困ります。また、貝殻の中に水を蓄えているので体が浸かるぐらいの水飲み場が必要です。個人的におすすめなのは、爬虫類コーナーに売っている水飲み場が大きさがいいと思います。霧吹きも夏場は特にこまめにしてください。
 

貝殻


 
貝殻は脱皮をした後に、体に合った貝殻をヤドカリは探します。それに合わせて、少し大きめの貝殻を入れてあげらり、複数個準備する方がいいです。
 

温度+湿度計


 
温度計と湿度計が一緒になっている物の方が便利です。こちらも、爬虫類コーナーで販売されています。ちなみに適温は25℃~30℃。湿度は70~80%を意識しましょう。
 

隠れ家+ジャングルジム(登れるもの)


 
ヤドカリは基本夜行性です。日中は陰に隠れて寝ています。安心して寝られるように隠れ家ジャングルジムを入れたり流木を入れてあげると、登ったまま寝てしまった姿も見えますよ。
 

エサ


 
基本ヤドカリは雑食で何でも食べます。特に好きな食べ物はポップコーンです。
塩気と油が好きなようですが、食事バランスを考えて野菜の切れ端や、ヤドカリ専用の  ミネラルゼリーも販売しています。初めは色んなものを試してみて、食べ具合を見て好みを探るのも楽しいと思います。
 
 
足りないものはありませんでしたか?最低でもこれだけ揃っていれば安心です。
あと、+α付けるとしたら海水の素ですね。必ずしも必要なわけではありませんが、たまに水遊びをさせてあげると喜ぶ子もいます。試してみるのも良いのかもしれません。
 
また、ヤドカリ専用の除菌・消臭スプレーも販売されています。水槽内の匂いが気になるときに使えるスプレーです。ヤドカリに液体がかかっても大丈夫なので安心して使えます。
 
それでも気になる場合は、ヤドカリが脱皮していない時期に砂を水洗いして天気干しをたまにしててあげるのも、砂が温かくなりヤドカリも喜ぶかもしれないですね。
 
 

3.注意編

 

脱皮時期の対応

初めてオカヤドカリを飼って1番心配になるのは、脱皮だと思います。基本的に脱皮する際は砂の中に潜って数日間かけて行います。姿が見えなくなると不安に感じますよね。私も初めは心配していました。そこで注意点があります。姿が見えないヤドカリがいたら、掘り返したりしないでください。
 
なぜなら、途中で掘ってしまうと脱皮することを辞めてしまいます。または、砂の中にヤドカリは空間を作っているので、その空間を壊すことになります。これらのことから、脱皮をしている期間はそっとしておいあげてください。
 
オカヤドカリの脱皮が終わった後に、脱皮した皮が落ちていても拾わないでください。それは、ヤドカリにとって栄養のある食事になるので、ヤドカリが食べるまでそのままにしておいて大丈夫です。
 
たまに、潜らずに脱皮をする子もいますが、その場合は他のヤドカリが近づかなように囲うなどの対策をしてあげてください。他のヤドカリが邪魔したことで怪我して死んでしまう場合もあります。そうならないために、ヤドカリをサポートしてあげましょう。
 

オカヤドカリの共食い

こんなに可愛い生き物なのに共食いするなんて信じられませんよね。でも、私は実際に見たことがあります。そのような状況になったのは、脱皮に失敗して死んでしまった子がいたからです。死んでしまったヤドカリは栄養のあるご飯になってしまいます。亡くなっている子を見つけたら、そっと埋めてあげてください。共食いの姿を観たくないですよね。
 

ヤドカリが裸で歩いているとき

ヤドカリが貝殻から抜けて歩いていたら危険です。そのままだと、怪我したり体が乾燥して死んでしまうからです。どうしてそんなことをしてしまうのか、3つの原因が考えられます。
 
〇自分に合う貝殻がない
〇貝殻の中身が汚れている

→糞などは水飲み場で水を蓄える際に出します。水が汚れていると中身を掃除することができなくて、貝殻を脱いでしまいます。
〇他のヤドカリに貝殻を取られてしまった
 
はっきりとした原因は分かりませんが、この3点をまず考えてみてください。
 
次にそうなった場合の解決策を教えます。

  • 他のヤドカリを近づかせないように分けてください
  • 数ミリの水が入った容器に、裸になっているヤドカリを移してください
  • 使っていた貝殻を掃除して+αで他の貝殻も数個入れましょう
  • あとは夜行性などで暗闇において、様子を観ましょう
  • これでもお腹が乾燥しきっていたら助からない場合もあります。
    見かけたら、早めに対応しましょう。
     

    手が欠けている

    手が欠けてしまっているヤドカリがいますが、安心してください。次の脱皮の際に一緒に生えてきます。ヤドカリ同士のじゃれ合いなどで欠けてしまう場合があります。それか、稀に自分で自傷している場合もあるので、観察して見てあげてください。
     

    冬場はヒーターを付ける

    オカヤドカリは沖縄など暖かい地域に住んでいる生き物なので、冬場の寒さが苦手なんです。対策として、パネルヒーターを水槽の一部に付けてあげてください。なぜ一部なのかというと、冬場であっても水分がヤドカリには必要です。ですが、全体にヒーターを付けてしまうと蒸発してしまい。エラ呼吸をしているヤドカリには辛い環境になってしまいます。温度を気にしつつ湿度や水の管理を気をつけましょう。
     

    まとめ

    オカヤドカリの基本的な飼育方法から注意点まで書きましたが、不安は解消されましたでしょうか。水の管理から温度・湿度の管理などさまざまな管理は必要ですが、比較的に初心者のかたにも飼いやすい生き物だと思います。上手く育てられると数十年生きます。長い時間を一緒に過ごすので、大切にしてあげてください。