ディスカスの飼い方

 
 

ディスカスの飼い方

 
ディスカス
 

 

 

 
ディスカスとはアマゾン川原産のシクリッドです。
最大で20cmになり、扁平で体高がとてもあり、ほぼ円形に見えるディスク型の体を持つことからこの名前が付けられました。
体色はその生息地によって差が大きく、赤色の地色に青のラインが入ります。
雑食性で昆虫や植物性のデトリタスを食べています。
 
 

ディスカス飼育の水槽

 
ディスカスは頭から尾までの幅があり、円形で体高もあるのである程度の深さをもった水槽が必要となります。
そのため、最低でも規格水槽の60cmサイズは必要でしょう。
幼魚の時は60cmでも複数で飼育できるかもしれませんが、やがて大きくなれば90cm以上の水槽が必要となります。
また、同じ60cm水槽でも、高さと奥行きがある60×45×45cm水槽というのもあり、幅広なディスカスにはできればこちらの水槽を用意したほうがよいでしょう。
 
ジェックス マリーナ900LEDセット
 

 
 

ディスカス飼育のろ過器

 
ディスカスは水質にとても敏感で、すぐに体色が悪くなります。
そのため、できる限りろ過能力の高いろ過器を選ぶ必要があります。
メインには上部フィルターと外部フィルター、それから補助としてスポンジフィルターなどを組み合わせて使用するのがよいでしょう。
また、繁殖を狙う場合、稚魚がストレーナーに吸い込まれないように、ストレーナーカバーをしましょう。
 
ホンマ産業 ストレーナーカバー 上部フィルター用
 

 
ストレーナーカバー, Powkoo 水槽魚タンクフィルタースポンジフィルターカバー (L)
 

 
テトラ (Tetra) ツインブリラント フィルター
 

 
テトラ (Tetra) バリューEXフィルター VX-75
 

 
 

ディスカス飼育の水質

 
ディスカスを飼育する前にあらかじめ飼育水を作っておく必要があります。
ディスカスはPHにとても敏感なので、PHメーターなども用意します。
水道水のPHは地域差がありますが、だいたい平均7.0前後でしょう。
ディスカスを実際に投入するまでの間にろ過器も稼働させておきます。
飼育水の温度は28~30度に設定をしておいてください。
ヒーターによっては26度に固定設定されているものもありますが、今回はダイヤルで調整できるサーモスタット付きのヒーターを購入します。
販売店によっては30度で飼育しているところもあるので、購入の際に確認しておきましょう。
 
Wabisabi デジタル PH計
 

 
Hygger 水槽 ヒーター
 

 
水を張ってフィルターを稼働させますが、翌日になるとPHは上昇しています。
フィルターを回すことによってPHが7.5くらいまでには上昇します。
ディスカスは弱酸性のPH6~6.5の水質を好むため、調整します。
 
テトラ (Tetra) PH/KHマイナス
 

 
PHマイナス剤を使い、初日はPH6.0の水を作っておきます。
そして、翌日再度PHメーターでPHを計ってください。
おそらくPH6.5くらいまでまたPHが上昇しているので、さらにPHマイナスを入れてPH6.0を目指します。
この時、PHマイナス剤を入れすぎないように、慎重に投入してください。
それ以降は、また毎日PHを計り、PH6.0を目指して慎重にPHマイナス剤を入れます。
数日これを繰り返せば、ディスカス飼育にちょうど良い飼育水になります。
 
そして、さらに水質調整剤として、バクテリアやテトラバイタル、パーフェクトウォーターを投入します。
 
サンミューズ PSB
 

 
テトラ (Tetra) バイタル
 

 
テトラ (Tetra) パーフェクト ウォーター
 

 
 

ディスカス飼育の水合わせ

 
購入してきたディスカスは必ず水合わせをしてから水槽に投入します。
点滴法でゆっくりと水合わせをしていきますが、水槽とのPH差が0.3くらいになるまでしっかり水合わせをしてから水槽に投入します。
 
 

ディスカスの換水

 
ディスカス飼育の換水は、必ず水槽と同じPHに調整した水をあらかじめ汲み置きしておきます。
また、特に冬などはその汲み置きした水もヒーターで水槽と同じ温度に調整しておきます。
換水するときの水の量は、PHを計りながら行い、PH6.5にあがったらそれ以上は換水しないようにします。
 
 

ディスカスの繁殖

 
ディスカスは盛んにブリーディングされています。
また、自分でもできるのでチャレンジしてみるとよいでしょう。
そのためには、5~6匹を飼育し、ペアが形成されるのを待って観察する必要があります。
ペア形成の行動としては、体を震わせたり2匹で寄り添っておよいだり、または向かい合う仕草をします。
ペアができたら繁殖用の水槽に隔離し、産卵筒を入れておきます。
産卵筒以外ではストレーナーパイプなどに産卵をします。
その後はディスカスの親魚達が卵の世話から稚魚の世話までしますので、任せておいても大丈夫です。
孵化した稚魚は親魚の体表から出るディスカスミルクを取って成長します。
やがて大きくなってきたら、ブラインシュリンプを与えてさらに成長させていきます。
 
テトラ (Tetra) ブラインシュリンプエッグス
 

 
ニチドウ ハッチャー24 II