ビーシュリンプ飼育にあたって用意する物
ビーシュリンプの飼育に必要な器具は、熱帯魚飼育の中でも割とシンプルな設備で済みます。
揃えるべき器具とその選び方等についてご説明していきます。
ビーシュリンプの基本知識
ビーシュリンプの飼育の基本についてですが、その水質はまず、PHは5.0~8.0で、水温は15~27度です。
低水温には比較的強いようで、10度の低水温でも生存が確認されています。
餌は、基本的に雑食なのでその食性は広いです。
人工飼料や藻類、赤虫や糸ミミズ、茹でたほうれん草などを与えます。
寿命は比較的短い方で、約1~2年です。
ビーシュリンプの飼育に必要な水槽
ビーシュリンプに必要な水槽についてですが、ビーシュリンプはとても小さい淡水生のエビです。
ですから、あまり大きな水量の水槽である必要はなく、数リットル程度の容量で飼育することができます。
むしろ、あまり大きすぎることによってエビが隠れてしまうと観察できなくなるという障害も出ますので、数匹程度であれば大きくても規格水槽で言えば20㎝水槽などの大きさが適しています。
テトラ (Tetra) テトラ 静かな金魚飼育セット SF-17GF
ジェックス 金魚元気 水きれいセット S
水槽の材質
ビーシュリンプの飼育水槽にはその素材が二つあり、それぞれがメリット・デメリットありますので、用途に応じて選ぶのが良いと思います。
ガラス水槽についてですが、この水槽はとても透明度が高く、観賞や写真の撮影等には適していますが、ガラス面に傷が付きやすいことや、強い衝撃によって割れてしまうという欠点もあります。
また重量も比較的ありますが、20cm水槽程度までであればそれほど扱いは難しくないでしょう。
アクリルやプラスチック水槽は、ガラス水槽よりはその透明度は落ちてしまいます。
さらに、ガラスよりもさらに傷が付きやすいことや、コケが付着しやすいといった欠点もあります。
メンテナンス時はもちろんアクリルやプラスチックを傷つけないようにその素材よりも柔らかい道具でメンテナンスをするよう注意が必要です。
ガラスと違って割れにくく、ガラスよりも軽くできますので扱いはとても楽です。
また、加工が容易なためバリエーションが豊富で、選ぶ楽しさがあるというのも特徴です。
保温器具
ビーシュリンプにも保温器具を使います。
低水温に比較的強いとはいえ、冬場など10度を下回る環境では保温器具が必要となります。
保温器具はヒーターとサーモスタットが必要となります。
最近ではその一体型がコンパクトかつ低価格で流通しています。
しかし熱帯魚用の一体型ヒーターは温度調整が出来ず、固定の26度設定の物が多いです。
ビーシュリンプに最適な水温は20度前後のため、一体型を購入する際は20度前後の設定のヒーターをあえて選びましょう。
できるなら、ダイヤル調整付きのサーモスタットを用意します。
ヒーターは、水量に合わせて選びますが、数リットルほどの小型水槽であれば10Wほどのヒーター、20㎝水槽であれば50Wくらいのヒーターで十分です。
ジェックス メダカ元気オートヒーター SH55 縦横設置 安全機能付 SH 規格適合
Hygger 温度可変一体型ヒーター
ろ過器
ビーシュリンプ飼育において水質を維持するためにろ過器が必要となります。
ろ過器には様々な種類がありますが、気を付ける点は、ビーシュリンプの繁殖において稚エビがろ過器に吸い込まれないようにするということです。
外掛け式フィルターや上部式フィルター、外部式フィルターはそのままでは吸い込み口のストレーナーが大きく口が開いているので、スポンジのストレーナーカバーを被せる必要があります。
小型水槽はろ過器とのセット販売が盛んですので、水槽に付属のろ過器でまずは問題ありません。
テトラ ストレーナーフィルターS
底砂
ビーシュリンプは水のPHや硬度に敏感なところがあるので、それらを変化させてしまうような底砂を使う場合は注意しましょう。
よく使われる底砂は、砂利やソイルがあります。
砂利を使用する際はその特徴をよく考慮し、水質をどのように変化させてしまうかを注意して使用します。
できれば、なるべく水質を変化させない砂利を選ぶようにしましょう。
ビーシュリンプ飼育にとても相性が良いソイルですが、扱いが難しく、また使用できる期限にも限りがあるなど、初心者には扱いが難しいかもしれません。
ソイルの利点は、水草ととても相性が良いことが挙げられます。
ジェックス シュリンプ一番サンド
GEX ピュアソイル ブラック
照明
観賞のためと水草の維持のために照明を使いますが、基本的には好みの照明器具を使用して良いです。
お勧めは小型のLEDや蛍光灯の照明です。
テトラ (Tetra) LEDミニエコライト
ジェックス クリアLED パワーIII 300 30cm 水槽用3色LED
ビーシュリンプの飼育と繁殖
ビーシュリンプの餌
ビーシュリンプは基本的には雑食ですが、草食の傾向が強く、主にコケ等を食べています。
マリモなどを投入してあげることにより、水質を悪化させることなくビーシュリンプを飼育することができます。
また、成長や繁殖に向いた専用の餌をあげる場合もあります。
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水温
水温は比較的には低水温を好む傾向があります。
逆に高水温には弱いので、20~25度の水温で飼育します。
夏場はヒーターで調節できるので問題のないのですが、夏場の高水温に気を付けなければいけないため、出来るだけ涼しい場所に水槽を設置するようにします。
繁殖
ビーシュリンプの大きな魅力はその繁殖の容易さにあります。
基本的に、オスとメスを適した水質で飼育しているだけで繁殖は可能です。
オスとメスの見分けは困難なため、数匹をまとめて購入します。
繁殖に適した水槽にするために、例えば藻類のウィローモスを多く水槽に茂らせておく必要があります。
稚エビは微細なコケなどを食べて成長していきます。
また、ビーシュリンプは薬品等の化学物質に大変弱い特徴があります。
カルキ抜きは当然ですが、余計な成分を含まないシンプルなカルキ抜きを使用します。
そして、藻類や水草を投入するときにはその残留農薬が含まれることが多いので確実に洗い流しましょう。
水草用肥料や水質調整剤の使用の際には特に注意しましょう。