グッピーの主な種類について
代表的なグッピーの種類を挙げてみます。
オスとメスの違いについて
オスとメスの体長はそれぞれ、オスが約4㎝で、メスが比較的大きくなり6㎝ほどに成長します。
それぞれの特徴ですが、オスは生後3週間ほどしてから尻ビレが発達して尖るようになります。
これをゴノポジウムと呼びますが、生殖器にあたります。
また、メスは生後3週間ほどするとお腹が黒く染まります。
これは黒点と呼ばれています。
メスには出産のサイクルというものがあり、約30日に一度のペースで20~100匹程の稚魚を産みます。
卵胎生ですので卵をお腹の中で孵化させて、稚魚の状態で産みます。
メスにはオスの精子を蓄える能力があり、一度出産した後も1~3回程出産することがあります。
グッピーの特徴と原産地
現在では改良品種が盛んに行われて流通し、さまざまな品種のグッピーが見られます。
とても魅力的で、それはグッピーの繁殖力の強さ、ブリーディングのし易さから来ています。
経験を積むことにより、自分独自の交配を重ねて品種を作るという楽しみもあります。
流通しているグッピーは大別すると二つのグループに分けることができ、外国産という価格が安いグッピーと、高価ですが非常に美しく品種も固定されている国産グッピーとがあります。
卵胎生魚
卵胎生という繁殖の形態をグッピーはとります。
グッピーは、メスのお腹の中で卵を孵化させて、稚魚の形で産みます。
稚魚は生まれた時にはすでに大きく、6mm程あります。
そのため、ブラインシュリンプのような手間のかかる餌ではなく、細かくした人工飼料でも育てることができ、それがブリーディングのし易さに繋がっています。
グッピーの飼育用品
グッピーを飼育する前に準備しておく物としては、水槽・ろ過器・そのろ過材・ヒーター・サーモスタット・カルキ抜き・照明・水温計・ガラスブタ・エアーポンプがあります。
飼育に際しての水質と水温
グッピー飼育に適した水温は22~27度と言われています。
25度以上が、病気の予防やその回復なども含めて理想だと言えます。
また、適した水質ですが、熱帯魚の大多数は弱酸性を好みます。
ところが、グッピーは、弱アルカリ性~弱酸性で飼育可能で、弱アルカリ性の水を好む傾向にあります。
グッピーは基本的には丈夫で、水質や水温に比較的には良く慣れてくれます。
特別な水を容易する必要はなく、カルキ抜きをした水道水で飼育が可能です。
ですが、やはり急激な水質や水温の変化はストレスとなり弱ってしまいますので、新たに投入する際には水合わせを十分行い、換水も少量で回数を多くするなどの注意が必要です。
ろ過器に使用するろ過材について
グッピーを飼育するのに適した水を維持するためには、ろ過器が必要となりますが、そのろ過器の中にはろ過材が必要となります。
そのろ過材が実はとても重要な働きをします。
ろ過材は、セットして間もなくでは、まだろ過バクテリアが十分に定着してうまく働きません。
そのため、セットしてから一か月ほどの間は、グッピーの数は少なめにし、また、与える餌も少量にして食べ残しの無いように気を付けましょう。
ろ過材は使用しているうちに目詰まりを起こします。
目詰まりすると水流が滞ってしまい、ろ過バクテリアに十分に水が回らずにろ過能力が落ちたり、酸素の供給が出来ずにろ過バクテリアの活動も低下してしまいます。
換水の他にもろ過材の手入れが必要となりますが、その際にはカルキ抜きをした水で洗うようにしましょう。
カルキによってせっかくろ過材に定着したろ過バクテリアが死滅してしまうからです。
もし可能であれば、換水よりも少ない水を取り、その水槽の水で洗うのがベストです。
その他の水槽セット
グッピーの他に、底砂を敷いて水草を植えることも、グッピーの稚魚の隠れ家となるため有効です。
グッピーと相性の良い水草としては、ウォータースプライトやウォーターウィステリアが有名です。
その他、稚魚の隠れ家にさらに適したもので、石や流木に糸でしばりつけたウィローモスがあり、また、維持は難しいですが大変美しいリシアをネットで沈めておくと、生まれたばかりで、下にまずは沈む稚魚を保護するのにうってつけです。
お勧めのグッピー用の餌
熱帯魚用の餌は様々ありますので、ここでは代表的なものを紹介します。
ひかりクレスト グッピーという、食べやすい大きさの顆粒タイプの餌や、ネオプロスグッピーという新しいタイプのプロバイオティクスフレークの餌があります。
また、熱帯魚全般で評価の高い冷凍赤虫のクリーン赤虫もあります。
殺菌済みでビタミン添加もされており、何より食いつきが良いのが特徴です。